こんにちは、サンタです。

 今回の記事では、私がうつ病になってから、作業療法士としてどんな気持ちや考えで仕事をしていたかについて書いてみたいと思います。

 よろしくお願いします。

お辞儀をするクマのイラスト

始めに

 改めてになりますが、私は作業療法士という職業に就いています。
 あまり聞き慣れない職業かもしれませんが、簡単に言うと心身に障害を持つ方に対してリハビリを行う仕事をしています。
 よく理学療法士と比較されますが、専門的な内容になってしまうのでここでは割愛させていただきます。

 私は以前は病院で働いていましたが現在は介護老人保健施設で働いています。
 私はうつ病歴=勤務歴(約16年)でもあるので、働き始めてから現在までのほとんどの期間がうつ病を抱えての仕事でした。

 結論から言うと、私の場合は他人に理解を求めず、自分の状態や抱えている問題は他人(仕事で関わる人間)には関係無いものと割り切り、自分自身を仕事道具として使って働いています。

操り人形の画像

働く上で気をつけていること

 私が職場で行なっているリハビリは、身体的なことももちろん行うのですが精神的なアプローチの方が多いです。
 作品作りを中心とした作業活動であったり複数人でのレクリエーション活動などです。

 そういった活動を行う上で、活動を主導する立場である私が暗い顔をしていたりテンションが低かったりしては対象者の方達はリハビリに参加していても楽しくなくなってしまいます。
 その為、リハビリを行う際には常に笑顔で、私自身が楽しく見えるように無理して振る舞っています。

 その甲斐があってか、リハビリに参加される方たちは毎回楽しそうに活動に取り組まれています。

職場での性格と実際の自分の違い

意識的に二重人格のように振る舞う画像

 元々は人見知りで、人付き合いも限定的な性格です。冗談を言ってふざけたりするのは仲の良い友人だけですし、そういった関係になるまでにも時間がかかります。
 その為、大体の人とは基本距離を置いて付き合っています。

 しかし、楽しくリハビリに参加してもらうために無理をして明るくひょうきんなリハビリスタッフとして振る舞っています。
 又、うつ病を抱えているということを悟られないためにも、必要以上に明るく振る舞ってしまうのです。

辛く感じること

つらく感じている画像

 仕事のためとはいえ、常に無理をしているので心身の疲労は溜まる一方で、普段の生活も生きていて楽しいとは感じられません。

 又、周囲の人を騙している様な気がするので余計に他人に対して気後れしてしまい、自分のことを好きになることができません。

自分に嘘をつきながら働いて思うこと

思いにふける猫の画像

 作業療法士として働いていると、様々な方と関わります。
 リハビリを行なっていく際には、その方が今までどんな病気に罹ったのか、現在どんな障害に悩まされているのか等の情報を収集します。

 その際、私が一番困惑してしまうのが<うつ病>とカルテに記載されている時です。
 「うつ病の人間が、うつ病の方のリハビリを行うのか?行なっていいのか?」と心の中で自問自答の日々です。

 同僚と「この方はうつ病の既往があるから・・・」などと、行うリハビリについて話し合っている自分を客観的に見ると気持ちが悪くなります。

 <うつ病であるからこそ、うつ病の方の気持ちに寄り添うことができる>と思い、自分を納得させようとしてはいますが、どうしても綺麗事に感じてしまい、16年ほどが経った今でもこの問題は未だ解決しません。

結果、現在はどんな状態か

 こんな私ですがうつ病を理由に仕事を休んだり遅刻をしたりということはなく、なんとか働き続けています。
 仕事でミスをしない様に、常に自分の仕事を疑い・見直しながら取り組んできたため、大きなミスも少なくある程度は質の高い業務を行えていると思います。

 しかし、良くも悪くもその結果から周囲からの私の評価や信頼が高くなっており、そのことが重圧となり、その期待を裏切らないようにまた無理をして・・・の悪循環となっています。

 生活もあるため仕事を辞める勇気も出せず、ズルズルと今の状況となってしまいました。

 こうしてブログを始めたのは、今の状況が何か少しでも変われば・・・という理由です。

 次回の記事では、以前に私が罹った肺気胸の症状や治療等について書いてみたいと思います。

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

記事を読んでくれたことに対する感謝を表すイラスト


投稿者
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サンタ

41歳の作業療法士(職歴16年) 趣味:猫とゴロゴロ/海釣り/好きなバンドのライブ参戦 25歳の時、失恋がきっかけでうつ病に。 39歳の時、気胸にて肺の部分切除。直後にラムゼイ・ハント症候群にて左の顔面麻痺出現。手術するも後遺症が残る。 うつ病をごまかしながらの生活や仕事、病気の後遺症などについて書いていきたいと思います。

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