こんにちは、サンタです。

 以前の記事では、娘と暮らし始めてから保育園入園までの、私が感じたことなどについて書かせて頂きました。

 当初、私は子育てに対して前向きにはなれず、娘との接し方も分からないまま時間だけが過ぎていきました。

 しかし、一緒に過ごす時間が増え、又、娘が成長するにつれてようやく私にも少しずつ父親としての自覚が芽生え、それに伴って価値観も変化していきました。
 又、価値観が変わったことで今までの自分を鑑みると後悔の念が押し寄せます。

 今回はその価値観の変化や後悔について書いてみたいと思います。

 よろしくお願いします。

お辞儀をする人のイラスト

当初の育児に対する気持ち

嘔吐する男性のイラスト

 妻が実家から帰り親子3人での生活が始まった当初、私は父親としての自覚が乏しく、前向きに育児をすることができていませんでした。

 娘のことを心の底からは可愛いと思うことができず、
『自分の子どもだから大事にしなくては』
『しっかりと育てなくては』など、
愛情よりも責任感義務感で育児に取り組んでいました。

 私にとって、娘は血を分けた子どもであると同時に、それまで積み上げてきた安定して過ごすためのペースを乱す存在で、育児をしていて楽しいと思えることはほとんどありませんでした。

 寝付けをすれば『早く寝て欲しい』、ミルクや食事をあげれば『早く食べて欲しい』、ぐずりだしたら『早く泣き止んで欲しい』など、自分の都合ばかり考えてしまっていました。

 そして、娘にちゃんと愛情を注げない自分に心底嫌気が差し反吐が出そうで、日々うつ気分がひどくなっていました。

娘の成長

元気な女の子のイラスト

 こんな私が父親でも、娘はすくすくと元気に育ってくれました。
首がすわり、寝返りをうち、ハイハイをするようになり、周りを認識して笑うようになったりと、少しずつ成長していくのを目の当たりにしていました。

 妻はそういった娘の成長を心から喜び、常に愛情を注いでいました。
 私はといえば、娘の成長を見て表面上は感動するものの、内心はどこか他人事のように感じており、心からの喜びを感じてはいませんでした。

 さらに成長してくると、立って歩けるようになり、言葉が喋れるようになり、周囲の認識がよりできるようになってきました。

 そうなってくると、今までは私が娘と関わる際は一方通行でばかりあったのが、相互通行で関われること増えていきました。

 こちらの意図が伝わるようになってきて、ようやく娘の成長を実感できるようになり、嬉しく感じることが増えていきました。

娘と関わる時間の増加

時計を背景に子どもを肩車をする男性のイラスト

 1歳になると娘は保育園に通い始めました。

 それまでは娘の面倒は妻がほとんどみてくれていましたが、妻の産休が終わり保育園入園に伴い、私1人で娘と過ごす時間が増えていきました。

 当初、1人で娘と過ごす時間は正直苦痛に感じることが多かったです。
 危険なので目を離すことはできませんし、かと言ってずっと近くにいてもやることがなくて退屈でした。

 又、思ったように言うことを聞いてくれずイライラしてしまうこともしばしばありました。
 そして声を荒げてしまうこともあり、自分の心の狭さに改めて自己嫌悪が進んでいました。

 娘が成長してくると、家の中ばかりでなく散歩や公園など、2人で外に出かけることが増えました。
 成長したことで、お出かけしたり遊具で遊んだりすると喜んでくれていることがよく分かるようになりました。

 娘が喜んでくれている顔を見ると私も嬉しくなり、一緒に過ごす時間が楽しく感じられるようになっていきました😊

価値観の変化と後悔

後悔している男性のイラスト

 こうして2歳にかけて、ようやく私は娘が可愛いと感じるようになりなりました。
 娘が可愛くなってくると、今までの価値観にも変化が現れてきました。

 子どもは自分のペースを乱す存在で、自分の都合を優先したいが為にイライラし、娘とどう接していいか分からない為に一緒に過ごすことが苦手と感じ、心からの愛情を持って娘と向き合うことができていませんでした。

 こうして思い出していると、親として最悪の人間だったと思います。

 しかし、娘のことが可愛く感じるようになってくると、
『娘の喜ぶ顔が見たい・喜ばせたい』
『もっと楽しく過ごしてほしい』
『色んな場所へ連れて行ってあげたい』
など、ようやく親らしい気持ちを少しずつですが持つことができました。

 そして、親らしい気持ちを持てるようになってきたことで、今までは苦手だと感じていた子どもが好きになっていきました。

 保育園や公園で会う子ども、道を歩いている子どもなどを見かけると可愛くて微笑ましく感じられました。

 私の中で“子ども″という存在が大きくなり、当たり前のことですが何よりも大切に守っていかなければならないと考えられるようになりました。

 そう考えられるようになったこと自体は良いことだったと思うのですが、それと同時に『最初から娘に愛情を持てていれば、しっかりと成長を見守れたのに』
『もっと子育てに前向きに取り組むべきだった』
と後悔の念も押し寄せるようになりました。

 自業自得ですし、今さら後悔しても遅いことは充分過ぎるほど分かってはいるのですが、どうしても最初から愛情を持てていれば、と考えてしまいます。

 不幸中の幸いとでも言えばいいのか、今の時代はスマホがあるので新生児の頃からの写真や動画をいつでも見返すことが出来るので、まだよかったと思います。

 心療内科でのカウンセリングで言われたのは、『男性は女性と異なり自分のお腹を痛めて産んだわけではないから親としての自覚が出てくるようになるのは遅い場合もありますよ』とのことでした。

 こう言われたことで少しは気が楽にはなりましたが、やはり後悔の念を消すことはできませんでした。

 以上が子育てで変化した私の価値観や後悔についてとなります。

 ここまで読んで下さりありがとうございました🙇

記事を読んでくれたことに対する感謝を表すイラスト
投稿者
アバター画像

サンタ

41歳の作業療法士(職歴16年) 趣味:猫とゴロゴロ/海釣り/好きなバンドのライブ参戦 25歳の時、失恋がきっかけでうつ病に。 39歳の時、気胸にて肺の部分切除。直後にラムゼイ・ハント症候群にて左の顔面麻痺出現。手術するも後遺症が残る。 うつ病をごまかしながらの生活や仕事、病気の後遺症などについて書いていきたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)