こんにちは、サンタです。

 3月後半〜5月にかけて、だんだんと暖かくなり、過ごしやすい季節になってきました。

 しかし、この季節の変わり目、私にとっては辛い時期となります。
 以前からもそうだったのですが、病気で体調を崩して以来、特にこの季節の変わり目になると落ち着いていたうつ気分や病気の後遺症が増悪してくるのです。

 今年は特に辛く、麻痺した側の顔面の引き攣り・手術した側の肺の圧迫感と息苦しさが著明で、精神面にもかなり影響してしまっています。

 今回、重複する部分もありますが私が罹った病気や、季節の変わり目と症状の増悪の関係について私自身が感じたことや調べたこと等について書いてみたいと思います。

 よろしくお願いします。

お辞儀をする猫のイラスト

季節の変わり目とは?心身への影響

気候の影響で様々な症状に悩まされている男性のイラスト

 『気象病』と呼ばれるものがあります。
 『季節の変わり目にはめまいがする』『天気が崩れそうな時は身体のどこかが痛む』など、気象の変化によって持病が悪化することを言います。

 春は日々の寒暖差が大きく、頻繁に低気圧と高気圧が入れ替わるなど気圧変動が大きい季節となります。

 寒暖差に対応するためには自律神経の一つである交感神経が優位になる必要があります。
 しかし、その状態が続くとエネルギー消費が増えてしまい、疲労や倦怠感を感じやすくなってしまいます。

 自律神経には、心と身体を活動的にする交感神経と反対に心と身体をリラックスさせる副交感神経があります。

 人間の身体は、交感神経と副交感神経の2つがバランスをとりながら、心臓や胃などの臓器の働きを司っています。
 自律神経は自分の意思ではコントロールすることは困難で、ふとしたことでそのバランスが乱れてしまいます。

 私たちの心と身体は互いに密接に関係しています

 自律神経が乱れると、不安や苛立ち・吐き気や多汗・全身の倦怠感・頭痛・肩こり・手足のしびれ・動悸・不整脈・めまい・不眠など、さまざまな症状が出てきます。
 これらの症状はその人によって大きく異なります。

私の病気の既往について

病原菌のイラスト

 私はうつ病の他にも、病気の既往があります。
 過去の記事でも書かせて頂きましたが、2020年に肺気胸ラムゼイハント症候群を患いました。

 軽度であれば良かったのですが、残念なことに両方とも重度と診断され、入院・手術となりました。
 しかも、ラムゼイハント症候群に至っては肺気胸の入院治療が終わり、ようやく退院できたその日の夜に発症したため、精神的にもかなり苦痛でした。

・肺気胸(はいききょう)

 肺気胸とは肺に穴が空くことで肺から空気が漏れてしまい、胸腔(きょうくう)にたまっている状態です。
 空気が漏れて胸腔にたまっても、胸は肋骨があるために風船のように外側に膨らむことはできません。

 その代わり、肺が空気に押されて小さくなってしまいます。
 つまり、肺から空気がもれて、タイヤのパンクのように肺がしぼんだ状態が気胸で、胸痛・咳や息切れなどが生じる病気です。

・ラムゼイハント症候群

 ラムゼイハント症候群は、ヘルペスウイルスの一種である水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる病気で、主な症状は顔面麻痺です。

 又、三半規管にも影響し、眩暈(めまい)や耳鳴りが起こったりします。
 免疫力が下がっているときに進行しやすく、完治も困難で、後遺症が残る可能性が高いです。

病気の後遺症について

胸部のレントゲン画像

・気胸の手術と後遺症

 気胸は重度でなければ、安静で改善されたり、胸腔ドレナージという処置で治療が可能です。
 しかし、私の場合は重度であったため、胸腔ドレナージでは治癒されなかったので手術を行うことになりました。

 気胸の手術は、胸腔鏡下肺のう胞切除術というものを行ます。
 全身麻酔で3箇所の孔から内視鏡(胸腔鏡)を挿入し、胸の中(胸腔)をモニターで見ながら肺表面の袋(のう胞)を切除します。

 肺ののう胞が気胸再発の原因となりうるため、肺の切り口を吸収性のフェルトで覆います。

 医師からの説明では特に難しい手術ではなく、切除する肺もわずかであるため、そこまで心配する必要はないとのことでした。
 しかし、術後の麻酔から覚めた時の痛みや息苦しさは想像を絶するものでした。

 退院してしばらくは気にならなかったのですが、時折、肺の痛みが出現してきました。
 そこに圧迫感も加わり、息をしていても酸素が足らないような感覚があり、息苦しさを感じるようになりました。

 手術から2年以上が経った今でも、この痛みや息苦しさは完全に消えることはなく、時々私を苦しめています。

・ラムゼイハント症候群の手術と後遺症

 初期治療は基本、薬物療法です。
 しかし、私の場合は顔面麻痺の状態が非常に重度であったため、薬だけではどうにもならず手術をすることになりました。

 顔面麻痺に対する手術は、頭蓋骨に穴を開けて、神経を圧迫している神経鞘という部分を切り開き、神経の圧を軽減するものでした。

 手術前からも言われていたのですが、顔面麻痺は元通りになることはなく後遺症は100%残るとのことでした。
 その言葉の通り、治療が終了し手術から約2年が経った今でも、左の顔面の機能は健康な時と比較しても5割程しか回復しませんでした。

 後遺症は運動麻痺だけではなく、耳の後ろ周辺の痛みや耳鳴り、顔面の筋肉の引き攣りと痛みがあります。

季節の変わり目になるとどうなるか

深刻なうつ気分に侵されている男性のイラスト

 前述したような後遺症は常にあるわけではなく、疲れている時やストレスを感じた時などに強く出現してきます。

 そして、季節の変わり目、特に春〜初夏にかけてが後遺症がより強くなります。
 この時期は疲労やストレスに関係なく、肺の痛みや息苦しさ、顔面の痛みや引き攣りなどが頻回に起こるようになります。

 そのため、疲れやストレスで引き起こされていた後遺症ですが、それが逆転し、後遺症が原因で疲労やストレスを感じるようになります。

 痛みや息苦しさを頻回に感じているため、精神的にも段々と参ってきてしまい、生きていているのが嫌になったり、何をしても楽しくないといったうつ気分が増悪してしまいます。

 又、日常生活において些細なことに苛立ったり、煩わしさを感じることが多くなります。

自律神経が乱れると?

クエスチョンマークを手に持っている医師の画像

 自律神経の中で、交感神経が優位になると身体に悪い影響が出てきます。
 なぜなら、交感神経は全身の血管のすぐ近くに張り巡らせており、交感神経が優位になると血管が縮んで血流が悪くなるからです。

 加えて、交感神経には痛みを感じる神経を興奮させてしまう働きがあることが近年になってわかってきたそうです。

 慢性的な痛みに悩まされている人は、痛みを感じる神経が非常に敏感になっています。
 急性の痛みは交感神経の影響は受けにくいのですが、慢性的に痛みがある方は交感神経が興奮すると、それにつられて痛みを感じる神経も興奮してしまうのです。

 そうなると、痛みをより強く感じてしまいます。

対応策はあるのか?

項目にチェックを入れている医師の画像

 こうして書いていると、私のうつ気分や後遺症の増悪は季節の変わり目の影響で交感神経が優位な状態になったことで引き起こされていると思われます。
 では、どうしたら良いのでしょうか?

 季節が変わるのを我慢して待つのか?
 それとも、良い対応策があるのでしょうか?

 交感神経を落ち着かせるために推奨されている方法がいくつかあります。

・交感神経を落ち着かせる方法

①軽い運動

②毎日の入浴(浴槽に浸かる)

③良質な睡眠

④食生活の改善

⑤腸内環境を整える

⑥首を温める

 だそうです。

 色々とありますが、規則正しい日常生活を送ることが一番なようです。

 しかし、頭では分かっていても実行するのがなかなか難しいのが、規則正しい生活というものですよね…

終わりに

 いかがだったでしょうか?

 今回は自分の病気と季節の変わり目の関係について書いてみました。
 私は季節の変わり目になると、身体が対応できずに交感神経が優位になってしまい、症状が増悪すると思われます。

 改めてこうして調べてまとめたことで、自分の状態が少し理解できたような気がします。

 理解できたことで症状が無くなる訳ではありませんが、少なくとも対応策はあることが分かりました。
 これからは自分の普段の生活を見直して、少しでも規則正しい生活リズムにしていきたいと思います。

 同じような悩みを持つ方に少しでも参考になれば嬉しいです。

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

記事を読んでくれたことに対する感謝を表す画像