うつ病になり、改めて考え続けたこと。どんなに辛くても生きなければいけないのか？

　こんにちは、サンタです。

　過去に記事でも書かせていただきましたが、私は失恋が引き金となり、うつ病となりました。

失恋がきっかけでうつ病になった私は、当時は恥ずかしくて周囲に相談できませんでした。

　うつ病となってから現在まで、約16年が過ぎました。
　今回はその期間の中で、ずっと考えていたことの一つ、『生きる』ことについて書いてみたいと思います。

　『生きる』こと、と言うとものすごい大袈裟で哲学的な感じがしますが・・・
　この記事を書いている、当の本人である私自身が大した人間ではないので、そんなに深くて意味のある話ができるわけではありませんが💧

　お付き合い頂けたら嬉しいです。

　よろしくお願いします。

何故死にたくなったのか

　まず、以前にも書かせて頂きましたが私は失恋が原因でうつ病となり、少し経った頃に一度、過量服薬による自殺を試みたことがあります。

　その理由は、情けない話ですが、お付き合いしていた女性が他の男性と一緒にいるところを見かけたからでした。

　失恋してからは、生きていても心から楽しいと思うことが全くありませんでした。
　それまで好きだったことをしていても、独りになったことへの惨めさや喪失感、後悔などのネガティブな感情ばかりが頭の中を占めていました。

　あの頃は未練がましく、いつかまたヨリを戻せたら・・・とばかり考え、淡い希望も持っていたような気がします。

　しかし、現実はそんなに甘くありませんでした。
　そのような都合の良い希望は絶対に叶わないのだと悟った時に、『じゃあ、もう頑張って生きていてもしょうがないや』と、『もう、死のう』となってしまいました。

　「辛かったら自殺してもいいよ」など、大っぴらに自殺を肯定する人は世の中にはまず居ません。
　私自身も頭ではダメだとは分かっています。

　しかし、なぜ肯定する人が居ないのだろう、と考えてしまいます。（時折、SNS等を利用した自殺教唆などのニュースは見かけますが・・・）

　屁理屈かもしれませんが、憲法で自由に生きる権利が認められているなら、自由に死ぬ権利も認められるのではないか？と思ってしまいます。

　特に私は作業療法士という仕事柄、障がいを持った高齢者の方と接することが多いのですが、９割以上の方が「早く死にたい」と仰ります。
　そういった方達と接していると、日本でも安楽死を認めても良いのでは・・・と考えてしまいます。

　倫理的・宗教的な観点でも自殺はいけないことだと小さい頃から教えられますが、自分自身が生きることが辛くなった時、『生きなければならない』と心から納得できるような具体的な理由は教えてくれません。

　『死にたい』と漏らすことで、だいたい言われることの一つが「居なくなると悲しむ人がいる」という言葉です。
　その通りですし、私自身も周囲の人間が亡くなったらとても悲しいです。

　しかし状況にもよりますが、周囲の人間を悲しませないため、自分自身は死ぬまで辛い気持ちを我慢しなくてはならないのでしょうか？

　そこが私にはよく分からにというか、腑に落ちません。

　＜身近な人がとても辛い気持ちでいる＞
　＜しかし私にはその辛い気持ちを無くすことをはしてあげられない・助けてあげられない＞
　＜その人は心からもう死にたいと思っている・・・＞、といったことを考えていると、果たして自殺を止めることは本当に良いことなのか？と悩んでしまいます。

　未だにちゃんとした答えは出すことができません。

　又、こういった倫理的な観点でなく、自殺が肯定されない理由として、経済的な観点で話されている人もみえました。

　以前に一度調べた内容によると、人が生まれてから大学を卒業するまでに政府や自治体から費やされる税金は総額2000万以上になるそうです。

　社会に出てから、費やした金額以上の活躍をする、と見込んでの投資のようなものだそうです。
　もしも、自殺をされるとそこまで費やされた税金が無駄となり、経済的な損失になります。

　　『自殺が肯定された社会になると社会が成り立たなくなるので自殺はいけないものである。』と、経済的な観点から自殺を否定する記事を読んだことがあります。

　ここまで書いておいて、私には未だにちゃんとした答えがありません。
　今でも定期的に心療内科に通い、薬を飲みながら精神面常に低空飛行のような状態で生きています。

　そんな私にも守るべき大事なものがありますし、死んではいけないとは思っています。
　しかし、『死んではいけない』と思うだけで『死にたくない』とは思えないのです。

　今でもふとした時、生きることが嫌になりますし、夜眠る時にはこのまま死ねたらな・・・、と考えることもしばしばです。

　ただ、一つ言えることは、他人からの影響が原因で死にたくなりますが、手を差し伸べてくれるのも、助けてくれるのも他人です。
　恐らく周囲に誰もいなかったら、今、私はここに居なかったと思います。（それが良いか悪いかは別の話ですが）

　＜生きることが辛い＞
　＜けど死ぬのは怖いな・・・＞
　と悩みを抱えている方がみえたら、誰かを頼ってみてください。

　幸い、現代は良くも悪くもインターネット等を通じて他人と繋がりやすいです。

　以上が、私がうつ病となってから考えている、『生きる』ということについての内容になります。

　大したことは書けませんでしたが、悩んでいる方に少しでも力になれたら嬉しいです。

　ここまで読んで下さりありがとうございました。