こんにちは、サンタです🐱
昔、私は失恋がきっかけとなり、うつ病となりました。
そうして、無理をしながら生きていたら、いつの間にか16年も経ってしまいました。
そんな私ですが、うつ病になってから、自分の記憶力が乏しくなった気がしています。
記憶力と言っても知識や勉学面などではなく、自身が体験した出来事などを中心としたエピソードに関しての記憶です。
今回の記事では、私が『エピソード記憶が欠落しているな』と、自覚したことについて書いてみたいと思います。
よろしくお願いします。
目次
身に覚えのない行動
うつ病になり、心療内科で処方された薬を飲むようになってから、時々、全く身に覚えがないにも関わらず、自分が何かをした痕跡があることが増えました。
症状がひどい時は憂鬱な気持ちが強く、常に希死念慮があり、死んだように生きていました。
抗うつ剤や安定剤を飲んでいてもあまり改善されず、一日一日が本当に長く感じていました。
そんな日々の中、一日が終わってようやく眠りにつき、朝に目が覚めると部屋の中が寝る前とは何か違うことがありました。
片付けていないはずの物が整理されていたり、食べた覚えのない食品の袋が台所に置いてあったりと、眠っている間に行動していたようでした。
これがなかなかの恐怖で、部屋を片付けたり、何かを食べるくらいであれば特に害は無いのでいいのですが、稀に手首や太ももに身に覚えのない切り傷があったりしたこともありました。
そのため、当時は眠ることが怖くなり、不眠症が悪化した時期がありました。
又、自分の行動に対して集中力が無かったためか、移動中など、気がついたら記憶が無いのに目的地に近づいたり到着したりしていました。
幸い、人様に迷惑をかけたり事故を起こしたりしなかったので運がよかったと思います。
体験したはずの記憶の欠如
上記の身に覚えのない行動と似ているのですが、こちらは自発的に行動した事柄にも関わらず、何故かその記憶が部分的にスッポリ抜けていることがありました。
例えば、ゲームをプレイした後にセーブをして、少し経ってから続きをプレイすると、観たはずのイベントの記憶が全く無く、『???』と戸惑うことが多々ありました。
それくらいであれば困るのは自分だけで済むのでまだマシだったのですが、仕事においても時々こういったことがありました。
了承したはずの依頼なのに、身に覚えが無いために期限近くに発覚しバタバタすることもありました。
これも幸いなことに致命的なミスにはならず、なんとか挽回することができていました。
しかし、仕事中は何か忘れていることは無いかと、いつもドキドキ・ヒヤヒヤしながら働いていました。
経験したはずのことを細かく覚えていない
時折、友人と遊びに行ったり、気を紛らわせるために外出することがありました。
しかし、『遊びに行った・外出した』ということは何となく覚えているのですが、出かけた先でどんなことをしたのか、どんな食事をしたのか、どんな会話をしたのか、いつ頃の出来ことだったのか、などがはっきりと思い出せないのです。
うつ病になってからも、それなりに思い出はあるはずなのですが、体験した出来事をちゃんと覚えておらず、生きていても何か現実味を感じられないのです。
現在は、そういったことは徐々に少なくはなってきたのですが、そういった思い出迷子の期間が10年以上あり、自分が何をして生きてきたのか不透明で、生きている実感が湧きませんでした。
原因について考えられること
こうしてブログを書くようになり改めて自分のことを見直している中で、色々と調べていたらこんな記事がありました。
その中では、『うつ病では集中困難という症状が見られるため、脳の働きが悪く記憶力が低下します。またうつ病の発症因子として職場や家庭などにおけるストレスがありますが、ストレスは記憶の中枢である脳の海馬(かいば)という場所に対して悪影響を与えるため、うつでは物忘れが多くなるとも考えられます。』とのことでした。
認知症では海馬の萎縮による記憶低下が見られるのに対して、うつ病では海馬が萎縮することは無いそうです。
又、うつ病では脳の情報処理能力そのものが低下するとのことでした。
こうしたことを踏まえると、自分の記憶力の低下は脳自体の器質的な変化による影響とは考えにくく、やはり精神的なものが影響しているようです。
意識するようになったこと
自分の記憶の不確かさを自覚して生きていると、ある思いを抱くようになりました。
うつ気分を少しでも軽くするために、せっかく色々と行ったことを覚えていないということは、もの凄い勿体無いことだということです。
自分が思い出迷子ということを痛感し、とても虚しい人生だと感じ、落ち込むようになりました。
しかし、覚えていようと意識はするのですが、やはりどこか集中力が乏しいことがあり、意識していても覚えていない場面が多々あります。
そのため、今は出来る事として、可能な限り写真を撮るようになりました。
手元に写真に残し、後から見返すことで、体験したことを思い出す手がかりとしています。
ここ最近は以前ほどひどくは無いものの、まだまだ記憶力が低下している場面があります。
なるべく自覚できる思い出を残しながら生活していきたいと思います。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。